ルーニーが移籍する。
ここ連日実しやかに流れていた噂話だ。

ゴシップ誌などはちょっとした事を面白おかしく大袈裟に書くのはいつもの事だ。
ただ、いつもはすぐに収まるような類の話なのに今回に限っては移籍先の話ばかり出てくる。
多少の違和感を感じながらも、冬の移籍期間がオープンするまでまだ2ヶ月以上も先。
まだまだそんな話が出る事事態ネタがないゴシップ誌が飛びついた噂話だと思っていた。


だが今日の午後、サー・アレックス・ファーガソンがそれを認めたという話を聞いた。
近年、これ程まで俺を絶望のどん底に叩き落したニュースがあっただろうか。
そんな話を信じたくない俺は必死に今回の件の現状を追っていた。

だが、出て来る話はCLの試合前のインタビューでの発言やらファギーが辛い表情をしているとかそういう事ばかりだった。

その内に公式サイトで認められたと知り、公式サイトでついに見てしまった。

ルーニー移籍を希望


何故だ？
何故なんだ。

ファン・ニステルローイもロナウドもテベスも移籍していった。
だが、それでもファギーはルーニーをユナイテッドの未来と称し重用してきた。
その寵愛ぶりは息子のようですらあった。

そしてそれは俺らのような遠く異国の地にいるファンですら信じる事が出来た。
ルーニーさえ居れば未来は拓けていると…。

それなのに何故…。
インタビューを見るとファギーすらも何故ルーニーが移籍を希望しているのか分らないと…。
ファギーの写真を見ると本当に辛そうだ。

ファギーのファンへのメッセージを読んだ時にこのチームは偉大だという事を再認識し、ルーニーの移籍よりもファギーがショックを受けているという事に一番の衝撃を受けている事でマンチェスター・ユナイテッドはこの人そのものなんだなと改めて思い知らされた気がした。


そして読み終わった時、ここ最近のチームのパフォーマンスのらしくない酷さ、それに対するファギーのらしくない反応。
全てを理解した。

スタジアム中がルーニーのチャントでチームを鼓舞しようとしてるとき、選手達はどのような気持ちでプレーしていたのだろうか…。
想像もつかないぐらい厳しい精神状況だったに違いない…。

全然関係ない俺ですら泣きだしそうだ


色々とショックな事が多く、本当に何を書けばいいのか分らない。
ルーニーがこのまま移籍してしまうのか、それとも残留してくれるのかは分らない。
これからチームがどうなるか全く予測もつかない。
だが、俺はユナイテッドのファンであり続けるだろう。

チームより大きな存在な選手など在り得ないのだから。

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